メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームは通称「メタボ」と呼ばれ、お腹の内側や内蔵周辺に脂肪が蓄積する「内臓脂肪型肥満」に加えて、脂質異常、高血圧、高血糖のうち2つ以上が当てはまる場合に診断されます。
現在の内臓脂肪蓄積の基準は「男性・85cm以上 女性・90cm以上」の腹囲の数値基準となっています。内臓脂肪が蓄積すると、生活習慣病を引き起こす物質の分泌量が増え、その反対に生活習慣病を防ぐ物質が減少します。
それにより、血糖値や血圧が上がり、中性脂肪が増え、結果として糖尿病や脂質異常症、動脈硬化といった生活習慣病のリスクが高まります。
ポイント
- 患者様へ
- メタボリックシンドロームは単に太っているというだけではなく、内臓に脂肪が蓄積した状態を呼んでいます。メタボリックシンドロームの方は、生活習慣病にかかる確率が高くなると言われています。日々の生活におけるバランスの良い食事や定期的な運動を意識して生活習慣病予防をしましょう。
- 薬局/薬剤師様へ
- メタボリックシンドロームは自覚症状などがないこともあります。薬局の店頭でできることとして、特定検診や特定保健指導の説明・案内が挙げられます。また、メタボやダイエットのお悩みで来局される方もいらっしゃるようですので、詳しい基準や指標についても説明できるようにしておくと良いでしょう。