対人業務の課題とは?
薬剤師が担当する対人業務には、薬剤師が患者さんの健康状態や生活習慣を把握して適切な服薬指導や健康相談を行うためのコミュニケーションがあります。こまめにコミュニケーションを取ることで、服薬に関する患者さんの疑問を解消するだけでなく正しい服薬方法を守ってもらえるという利点があります。その他には薬歴管理なども含まれます。これらは全て、患者さんに対するサービスの質を左右する業務となってきますが、「患者さんと向き合う時間が全然ない」といった課題もあります。
対人業務の課題例
- コミュニケーションのための十分な時間がない:
対物業務だけでも多忙なのに、限られたスケジュールの中で業務を行う以上、一人の患者さんに割り当てられる時間は限られています。そのため、患者さんと十分なコミュニケーションを取ることは難しく、結果的に服薬指導や健康相談の質に影響を与えることになってしまいます。
- 患者から提供される情報が不足している:
「お薬手帳を忘れた」「前に処方された薬がどんなものか覚えていない」など、患者さんから情報が得られないのはよくあることかもしれません。薬剤師と患者間で情報共有が不足していたり、誤解が生じたりすることで、適切な薬剤管理や服薬指導が難しくなることがあります。具体的には、患者さん各々の健康状態やアレルギー歴、既存の薬剤との相互作用を正確に把握できないために誤投薬や副作用のリスクが高まってしまう、などが挙げられます。