抗真菌薬

抗真菌薬とは、真菌(カビ等)の増殖を止める薬剤です。真菌による病気には白癬(はくせん)やカンジダ症などがあります。
また、真菌の付着・増殖により、皮膚に炎症やかゆみなどが起きることを真菌症といいます。
抗真菌薬と混同されやすいものとして、抗生物質抗ウイルス薬、抗菌薬があります。
抗生物質は細菌による感染症に対し、抗ウイルス薬はウイルス性の感染症に対して効果を発揮します。一方、抗真菌薬は真菌が原因の感染症に用いられます。これらはいずれも感染症の原因となる微生物の種類に応じて選択される薬剤で、作用する対象とメカニズムが異なります。抗菌薬とは、細菌を殺したり増殖を抑制したりする薬の総称で、中でも微生物によって産生された化学物質を抗生物質と呼びます。ただし、日常的には抗生物質も抗菌薬も同じ意味合いで使われていることが多いです。感染症治療では、これらの薬剤を原因微生物に応じて適切に選択・使用することが重要です。

ポイント

患者様へ
感染症には、それぞれに合った薬があります。細菌には抗生物質、ウイルスには抗ウイルス薬、カビのような真菌には抗真菌薬を使います。薬をもらったら、効果を最大限に引き出すため、医師の指示に従い、指定されたお薬を正確な用量と期間で服用することが大切です。自己判断で服用をやめたり、変えたりしないように気をつけ、わからないことがあれば、医師や薬剤師に聞くようにしましょう。
薬局/薬剤師様へ
患者様が抗生物質抗ウイルス薬、抗真菌薬を適切に使用できるようにすることが、服薬指導において重要な点と言えるでしょう。特に、これらの薬剤がどのような感染症に効果的なのか、正確な用量や服用期間はいかに重要かということをわかりやすく説明することが求められます。また、薬剤の効果を最大化し、副作用を最小限に抑えるためには、患者様が薬剤を正しく理解し、適切に管理することが不可欠です。患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な服薬指導が、感染症の効果的な治療と回復に繋がることでしょう。

利用料金や、サービスの詳細など
まずはお気軽にお問合せください

ページトップに戻る