抗ウイルス薬

抗ウイルス薬とは、ウイルスによる感染症を治療または予防するために使用される医薬品のことです。
ウイルスは細胞の中に侵入し、コピーして増えていきます。抗ウイルス薬は、ウイルスが細胞に侵入したり増殖したりすることを阻害します。
薬で対応できるウイルス感染症は限定されています。具体的なものとしては、インフルエンザやエイズ、B型・C型肝炎、口唇ヘルペスなどです。
風邪のウイルスやノロウイルスなど、その他有効な治療薬がないものも多く、それらに感染した場合の治療は症状を改善する「対症療法」が中心です。

ポイント

患者様へ
抗ウイルス薬はインフルエンザ、HIV、ヘルペスウイルス感染症、肝炎(B型およびC型)などの様々なウイルスによる感染症に対して使用されます。抗ヘルペスウイルス薬の一部は市販薬としてドラッグストア等でも販売されています。ただし、過去に診療、治療を受けたことのない方は市販薬を購入できませんので、医師の診察を受けるようにしましょう。
薬局/薬剤師様へ
患者様が処方されることの多い抗ウイルス薬の一つであるインフルエンザ薬。その中には、吸入補助器を使用するものもあります。
経口摂取する内服薬と比較すると、服用に慣れておられない患者様も多く、また服用に際して気をつけることも様々です。正しく服用してもらうために、患者様に吸入補助機の操作手順、吸入のタイミングなどしっかりとサポートできると良いでしょう。

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