心電図(ECG・EKG)

心電図(ECG・EKG)では、心臓が拍動する際に筋肉から発生する微量な電気信号を体の表面で捉えて記録したものです。
心電図脈の乱れ、胸の痛み、動悸などの症状があり、心臓に原因があると思われる場合に有効な検査の1つです。胸のちょうど心臓のあたりの表面と手首や足首に電極を付け、心臓が拍動するときに起こる電気信号(心臓の筋肉に流れる電流)を記録し、その波形から心臓に異常がないか調べます。
電極から身体への刺激や負担はないので、安心して検査を受けることができることも特徴です。
ECGは英語の「Electrocardiogram」の略です。ドクターによってはEKGと記載する方もいらっしゃいますが、ドイツ語の「Elektrokardiogramm」の略で、同じ意味です。

ポイント

患者様へ
心電図検査を受ける際には体に力が入るとうまく記録できなくなるため、全身の力を抜いてリラックスした状態で臨みましょう。不整脈・狭心症・心筋梗塞を発症していないかなど、心臓の形態や機能に異常がないかがわかります。
検査にあたり痛みなどは伴いませんが、不安なことがある場合は担当者に尋ねるようにしましょう。
また、ウェアラブル端末などの携帯型または装着型の心電計の普及も進んでいます。確定診断には従来の心電図検査が必須となるものの、日常的な健康管理や医師や薬剤師への参考指標の一つとして活用することができるでしょう。
薬局/薬剤師様へ
医療機関で行う心電図検査以外にも、携帯型や装着型の心電図検査を行う検査法も普及が進んでいます。治療をしていく上で、心電図が読めるとアドバイスや医療機関との連携がしやすくなる可能性もあります。
薬剤師は患者様の基礎疾患や薬剤の作用による不整脈のリスクを把握し、必要であれば医療機関の受診を患者様にすすめるなど予防的な視点での介入が求められています。充実した服薬指導のため、心電図の基本について理解しておくと良いでしょう。

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