在宅医療
在宅医療とは、自宅での療養を希望する患者様のために、患者様のご自宅や施設などに医療従事者が訪問して診察や治療、健康管理をを行うことです。
具体的には、医師をはじめ、看護師、薬剤師、管理栄養士やケアマネジャーなど、さまざまな医療や介護の専門職が連携してチームとして医療を提供します。
かかりつけの主治医が在宅医療が可能と判断することで受けることができ、病気による利用の制限は特に定められていません。現状としては、高齢者の割合が高く、重い病気や寝たきりの方など、通院が困難な方が希望されることが多くなっています。また、訪問診療の利用者数は今後も増加することが見込まれており、2025年以降には後期高齢者の割合が9割以上となる見込みであり、それに伴い在宅医療のニーズも拡大することが予想されます。
ポイント
- 患者様へ
- 在宅医療を受ける際には、まず適切なかかりつけ医を選び、医療チームと積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。患者様自身が健康状態をモニタリングし、ケアプランを理解すること、そして緊急時の対策を準備しておくことも重要と言えるでしょう。また、治療やケアを受けるための安全で快適な生活環境の整備、必要なサポートサービスの利用が、効果的な在宅医療を実施する上での鍵となります。
- 薬局/薬剤師様へ
- 在宅医療における薬剤師の役割は、薬の調剤・管理、服薬指導、薬剤管理プランの作成、医療チームとの連携が挙げられます。患者様が適切に薬を使用し、副作用や薬の相互作用を理解できるよう指導しましょう。また、患者の治療計画に積極的に貢献し、他の医療スタッフと協力して患者に対する包括的なケアを提供することで、在宅ケアの質を向上させることにも繋がります。
また、2024年度の診療報酬改定にて、在宅訪問を十分行うための体制を整備する薬局を評価するため、在宅薬学総合体制加算1・2が追加されました。それぞれ15点、50点とされており、在宅医療のニーズは今後も高まることでしょう。