処方箋/電子処方箋
医師が患者の病気の治療に必要なお薬の種類や量、服用法飲み方などを記載した書類です。
この処方箋を薬局に持っていくことで薬剤師が確認してお薬を調剤します。
お薬の調剤・処方をお願いする薬局は患者様自身で選ぶことが可能です。
都道府県に届け出をして保険指定を受けている薬局であれば、どの医療機関の処方箋でも受付をしています。
「保険調剤」、「保険薬局」、「処方せん受付」などの文言を掲げている薬局であれば、ほとんどの場合が保険指定を受けている薬局です。
処方箋の内容は薬の専門家である薬剤師が確認し、患者様の薬歴などと照らし合わせたうえで懸念があれば処方医へ連絡し、安全であると確認できた上で調剤を行います。
また、2023年1月より電子処方箋の運用が開始されました。これまで紙の処方箋で確認していた内容についてオンラインで連携することにより、過去分含めた実物が手元になくても、患者様の同意の上でこれまでに処方・調剤された情報を参照でき、それらを活用した重複投薬等チェックを行うことが可能です。
ポイント
- 患者様へ
- 医療機関受診後、薬局で薬を処方してもらうために医師が作成した書類(処方箋)をもらいます。処方箋はこれまで紙で受け取ることが主流でしたが、近年電子処方箋も普及してきています。紙であっても電子であっても内容や効果は同じですが、どちらでも調剤薬局で薬を受け取る際に注意すべき点があります。それは「処方箋には有効期間がある」ということです。処方箋発行日から4日以内に受け取るようにしましょう。この4日間には、休日・祝日も関係なく数えられます。再発行には健康保険は適用されないため、全額自己負担になります。処方箋を受け取ったら、早めに保険薬局に持っていきましょう。
また、処方箋には患者様の病名や症状については記載がなく、処方されたお薬が適切なものであるかを確認するため、薬剤師からご病気や症状について尋ねられることがあります。
お薬を安全に、正しく服用するために薬剤師の方とコミュニケーションをとり、なにか気になることがあれば伝えておくと安心です。
- 薬局/薬剤師様へ
- 医師によって発行された処方箋の内容が適切かどうかを確認する監査業務は、薬剤師にとって非常に重要な責務の一つです。
処方されている薬剤に誤りはないか、過剰ではないか、併用して問題ない薬かどうかなど細かくチェックすることで、患者様の安全と医療の質を保つことができます。この処方監査の際に問題が見つかることは少なくありません。
患者様は処方箋を受け取った薬剤師が何をしているか詳しくはご存じないことがほとんどで、待ち時間に対する不満の原因になることが多いと考えられます。
スムーズな処方のために、電子版お薬手帳アプリの導入や電子処方箋など活用も重要になることでしょう。また、医師や患者様と日頃から信頼関係を築いておくことが大切です。