対症療法
対症療法とは、病気などによって生じている症状(発熱・喉の痛み・咳など)を緩和・改善する治療法です。
つらい症状を抑え、取り除くことで患者様の生活の質を向上させることを目的としています。
風邪を引いた際の発熱に対して解熱薬を処方したり、咳が苦しい場合に鎮咳薬を処方したりすることや、また痛みを訴えている患者に対して痛みを抑えるために麻酔や痛み止めによって痛みを抑制することなどが対症療法の例として挙げられます。
また、上記のように症状を緩和することを「対症療法」というのに対し、症状の原因そのものを治療することを「根治療法」といいます。
ポイント
- 患者様へ
- 医療機関で医師から対症療法と聞くことも少なくないでしょう。中には、痛みしのぎと捉える方もいらっしゃいますが、症状を抑えて生活しやすくするなどQOL向上のためには、対症療法は大変有効とされています。具体的には、解熱鎮痛剤・咳止め・下痢止めなどが多く挙げられます。
- 薬局/薬剤師様へ
- 解熱剤や下痢止めといった対症療法の薬は市販薬も多く存在します。ウイルスによる発熱や細菌による下痢など、対症療法を行うことでかえって治りが遅くなってしまうケースも存在するため、むやみに服用することを防ぐためにも本当に必要な薬かどうか判断することが重要となります。場合によっては、医師と連携することもあるでしょう。